ロキというヒールを演じましたが、魅了溢れるヒールを演じたことでロキファンを大いに増やして「ロキを主役に!!」とスピンオフの映画を熱望する署名活動までまきおこしたのは、やはりロキを演じたトム・ヒドルストンの演技の魅了だと思います。なんでも「ロキを主役にしたアクション長編がみたい~~!!」ということからスピンオフ映画を作って欲しいという署名活動ではなんでも5万人分の署名を集めて、署名と嘆願書をウォルト・ディズニーとマーベル・スタジオに送るとか・・。最初署名活動がインターネット上で始まった2013年の7月から9月までのわずか2ヶ月間で、その署名は2万人を突破したことからさらに署名の目標数を5万人に変更したそうですが、12月23日で約4万5000人を突破したことからロキ人気の高さが伺えます。
トム・ヒドルストンが演じたロキは、見事なはまり役でした。ソーを演じたクリスももちろんはまり役ですが、ロキの繊細な姿と影のある姿に魅了された人も多くいました。ソー役のオーディションに参加しただけのことはあって、トム・ヒドルストンもクリス・ヘムズワースと同じように高身長の187センチメートルです。そしてブロンドという地毛ですが、ロキを演じるに当たって黒い髪になっていますが、ブロンズヘアーのトム・ヒドルストンもとても魅力的です。
トム・ヒドルストンは高学歴のインテリジェンスです。父親はスコットランド出身の科学者で、母親はイングランド出身の舞台マネージャーです。そして血筋も貴族の家系で、母方の曾曾祖父は「サー」の称号を持っている男爵ということです。兄妹には、ジャーナリストをしている姉のサラと、女優をしている妹のエマ・ヒドルストンがいます。
1440年に創設された英国の名門中の名門で、過去に19人の英国首相を輩出している全寮制パブリックスクールのイートン校を卒業しているので、イートンジャケットにトム・ヒドルストンも身を包んでいたのでしょうね。イートン校を卒業した後は、ケンブリッジ大学のベンブルック・カレッジで学んでいます。ペンブルック・カレッジはケンブリッジ大学にある31のカレッジの中で、5番目に長い歴史を持っているカレッジですが、ペンブルック・カレッジを卒業した時には最優等の学位で卒業しています。そしてケンブリッジを卒業した後の2005年にロンドンにあるこれまた名門の王立演劇学校(通称:RADA)を卒業しています。
王立演技学校を卒業しているのは、「マイティ・ソー」の監督を務めたケネス・ブラナーも出身者ですが、「マイティ・ソー」のオーディションの前からケネス・ブランナーとトム・ヒドルストンはTVシリーズ「刑事ヴァランダー」で共演したことがあるので、面識があったようです。RADA出身のシェークスピア俳優としても名高いケネス・ブランナーから「ロキ役に考えているんだ」と言われたときには、かなり嬉しかったと言っている通り、監督が望んでいたロキ役を見事に演技きったといえますね。
なんでも監督はソー役のオーディションのときに、トム・ミドルストンが一言目のセリフを読むのを聞いた時点で「トム、かれこそまさにロキだ!」と確信したそうです。そしてオーディションを重ねるうちに、ますますロキを演じるのは、トム・ヒドルストンしかいない。彼じゃないとダメだと信じたことでしょう。トム・ミドルトソンのクールな印象と静から動を見事に演じわける姿は、まさにロキそのものだったようです。ケネス・ブラナー監督だけではなくて、マーベル映画を束ねるケヴィン・ファイギも「彼(トム・ヒドルストン)がロキを演じなかったら、この映画の成功はなかった。」とまで言うほど、ロキはまさにトム・ヒドルストンの適役だったといえるでしょう。